愛犬の耳に関するトラブル

中村店

愛犬が後ろ足で耳のあたりを掻いていたり、頭を振るような仕草をしているところを見かけたことはありませんか?そのような姿を頻繁に見かけることがあれば、それは耳が汚れているサインかもしれません。

原因は様々ですが、どのようなケアができるのか見ていきましょう!

耳の形によって起こりやすいトラブル

わんちゃんの耳は「垂れ耳」「立ち耳」「半立ち耳」と大きく3つのタイプに分けることができます。耳のトラブルでは、それぞれの形によって気を付けるポイントが変わってくることがあります。

【垂れ耳】

垂れ耳とは、耳の穴をふさぐように下に向かってぺたんとぶら下がっている耳のことを指します。プードル・ダックス・シーズー・キャバリア・コッカー・ゴールデンレトリーバーetc…と、様々な犬種がいます。通気性が悪い為耳垢が溜まりやすく蒸れやすいので炎症を起こしやすい状態にあります。また耳の中に毛が生える犬種も同様に、耳垢が毛に絡まってしまうため汚れやすくなってしまいます。(耳毛が生える犬種は主に、プードル・シュナウザー・シーズー・マルチーズなどです。)

【立ち耳】

立ち耳とは、耳の先が上方に向かって立ち上がっている耳のことを指します。柴犬・ポメラニアン・シェルティ・コーギー・シベリアンハスキーetc…と、様々な犬種がいます。雨粒などの水滴が入り込みやすく好奇心旺盛な子は散歩中に草むらにどんどん入ってしまいノギなどの異物が耳の中に入りやすくなります。(※ノギとは、散歩の脇道などに多く自生しているイネ科の植物で、子供の頃服に付いてなかなか取れなかった「ひっつき虫」で覚えている方もいらっしゃるかもしれません)

「ノギ」はひとたび耳道内に入るとその構造から自然と外へは出てきません。先端が細くとがっていて後ろの方がだんだんと広がる作りになっているため、その広がりが耳道内でひっかかるからです。ノギが耳に詰まると痛みや痒みで頭をブルブル振ったり耳を床にこすりつけるような仕草をしたりします。全身麻酔下での内視鏡処置により摘出する必要もあるかもしれません。何か異変を感じたらすぐに病院で相談してみることをお勧めします。

耳の構造

わんちゃんの耳は3つの部位で構成されていて、耳の穴から鼓膜までのL字になったトンネルを「外耳」、鼓膜からつながる空洞を「中耳」、さらにその奥に音の振動と平衡感覚を脳神経に伝える器官があり、これを「内耳」と呼びます。

外耳道は基本的に皮膚にそっくりな構造をもっていて、皮脂や汗の線があるためこれらの分泌物と古くなった角質が混ざり合って「耳垢」となります。

よくある症状

ノギなどの異物が原因となるトラブルも非常に心配ですが、外耳炎が進行することによる中耳炎、内耳炎の発症にも注意が必要です。ここからは外耳炎の原因を病名と共にいくつかご紹介しましょう。

【マラセチア性外耳炎】

犬の皮膚に常在する酵母で普段は悪さをすることがない「マラセチア」ですが、耳垢の増加や食物アレルギーによる炎症で耳の環境が変化するとマラセチアが異常に増殖することがあり、耳垢が増え独特の悪臭を発します。

【細菌性外耳炎】

マラセチア同様、犬の常在菌の異常な増殖により発症。多くの場合マラセチア性外耳炎と併発します。

【アレルギー性外耳炎】

食べ物やハウスダストなどが原因でアレルギー反応が起き、炎症。耳のトラブルと併発して下痢や皮膚疾患が起きている場合に疑われます。

【耳ダニ症】

耳に常在していない「ミミヒゼンダニ」と呼ばれる目視できないほど小さなダニの仲間が耳に寄生し発症。多くは感染犬との接触により伝搬します。とても強い痒みとストレスを伴うので注意が必要です。

【中耳炎】

鼓膜に何らかの異常が起こっている場合があり、異物の混入によるものや鼻腔の炎症が耳管を通じて中耳に広がることもあります。

【内耳炎】

進行した外耳炎は最終的に内耳炎を引き起こす場合があります。ここに炎症が起きると感覚障害が引き起こされ、平衡感覚の異常により吐き気を催すこともあるようです。

中耳と内耳は解剖学的に様々な神経の近くにあり、炎症が広がると様々な神経症状を引き起こす恐れがあるため早めの治療が必要になります。

異変を感じた時は早めの受診を

耳のトラブルは外耳炎に関係するものが多く早期治療では耳垢の除去や点耳を行う程度の通院で済む場合もあります。

しかし炎症が酷い場合には内服薬の処方が必要になったり、中耳や内耳へと炎症が広がってしまった場合には外科的処置を必要とする可能性もあるため、治療の長期化も予想されます。愛犬が耳を気にしていないか?悪臭がしないか?と日頃から気にして見てあげるといいでしょう。

ご自宅でのケアを検討されている方もいらっしゃるかと思います。定期的な洗浄が手軽にでき、汚れの状態も確認できるのでとてもいいと思いますが、気を付ける点もあります。

トリミングを自宅で行う際、シャンプー中に入ってしまった水分が耳の中に残ってしまうと外耳炎が酷くなってしまう事があります。また、耳垢を除去する際の指や綿棒の力加減などにも気を付けなければいけません。心配な方は病院もしくはトリミングサロンで洗浄してもらうのが安心かと思います。耳垢が増えると一度の耳洗浄では治りきらないことも多いのでこまめなケアで予防してあげるとよいでしょう。

当店でできるケア

当店では、簡単なケアのみをご利用いただける「お得な4点セット」をご用意しております。(※シャンプーや全身のカットを含まないセットです。)

・耳掃除・耳毛抜き・爪切り・爪ヤスリ・足裏のバリカン・足回りのカット・肛門腺絞り・肛門周りのカット・お腹のバリカン・おヒゲのカット・目元のカット・目やにのケア・肉球ケア・ブラッシング(5分間)・コロン

以上の項目から4点を選ぶセットとなっており、価格は以下の通りです。

@いちご会員様 1600円(税抜) 5点目~1ヶ所追加につき +500円(税抜)

非会員様 3000円(税抜) 5点目~1ヶ所追加につき +1000円(税抜)

(※いちご会員はご来店当日にも入会できます。その場合は、入会金1000円(税抜)+4点セットを会員価格でのご利用が可能です)

また、ご自宅でのケアにご利用いただけるイヤーローションも販売しております。

【ハーブ&ピュア イヤーローション】

18種のハーブ(オーガニックパルマローザ、オーガニックアロマ等)を配合した低刺激洗浄剤で、愛犬の耳内部の汚れを優しく落とします。耳道内を清潔に保ち、潤いを与え、耳内部のコンディションを整えます。

(店頭販売または当店ホームページのサイトから購入可能です。)

【マジックミスト】

マジックミストとはマイナスイオンのたっぷり入ったアルカリ電解水のことで、化学薬品一切不使用の安心安全なスプレーです。水の107倍の浸透圧とイオンの力で汚れを落とし皮膚被毛を保湿してくれます。

主な効果として、下記が挙げられます。

①酸性の汚れを中和して落とす(油汚れ・食べこぼし・手垢や皮脂の汚れetc…)

②除菌効果

③マイナスイオンがプラス電位の汚れをイオン同士の反発力で剥離分離し、その作用で汚れを浮かせる

これらの効果により耳洗浄/毛並みのお手入れ/痒み改善/涙やけの除去/肉球ケア/口臭予防など、様々なケアをこれ1本でできちゃいます!ドッグショーなどでも使用され、プロもお墨付きの商品です。

コットンや綿棒にミストを浸み込ませ、目に見える範囲の汚れを優しく取り除いてあげましょう。(外耳の奥には鼓膜があり、奥の見えない場所を触るのは危険です。慣れていない場合は十分に注意しましょう。)

また、当店では『お手入れ教室』にご参加いただいた方に、自宅でできる日頃のお手入れをプロトリマーがマンツーマンでお教えしています。お耳の掃除に不安がある方はこちらのご利用もおすすめです!(完全予約制/中村店のみ)ご検討されている方はお気軽にご相談ください。