愛犬のストレスサイン

ブログ中村店

実は身近にある愛犬のストレスサイン、ワンちゃんも人と同様にストレスを感じやすい子もいればそんなのまったく気にしないよ!となんでも平気なそぶりを見せてくれる子もいます。また、ストレスから出る行動にもさまざまな種類があるので、こちらの投稿からその一部をご紹介したいと思います。

ストレスを感じやすい子の特徴

もともと野生の本能を持つ子たちなので、犬は警戒心が強い傾向にあります。

1,寂しがりや

犬は社会性が高く仲間意識を重視する傾向にあるため、現代では人の家族が仲間のような存在となり飼い主様を母親のような存在として認識していると考えられます。そんな中、人に依存するほど甘えん坊な子は寂しいという気持ちが強く表れやすくその気持ちがストレスに変換されます。寂しがりや甘えん坊=ストレスを感じやすいと言えます。

2,繊細で警戒心が強い

野生時代の名残として警戒心の強さを持つ子がいます。先天的に警戒心の強い性質が受け継がれていたり、仔犬期にあまり人と触れ合う機会の少なかった子は他の子よりも警戒心が強く繊細な性格をしていることがあります。不安や恐怖心などを抱かなくて済むような生活環境を整えてあげましょう!

3、活発

元気いっぱいで遊び好きな子は一見ストレスを感じにくそうに思われますが「もっと外で遊びたい!」「思い切り走りたい!」などの欲求が十分に満たせないと強くストレスを感じてしまう事があります。活発で好奇心旺盛な子は定期的に散歩やドッグランに連れていくことで程よく刺激を与えてあげるといいでしょう。

それぞれの子と生活する上での心構え

【寂しがりや】

寂しがりやな子は飼い主様と離れることに不安を抱き、お泊りやトリミング、もしもの時の入院時にストレスを抱えてしまう事があります。一緒にいる時間が長ければ長いほど近くにいることが当たり前になり、見える場所にいないだけで不安になり心に負担を抱えてしまいます。もともと持つその子の個性として愛おしい一面ではありますが、分離不安と言われている症状になると体調にも影響を及ぼす場合があるのでうまく付き合っていく必要がありますね。

✓飼い主様に依存しすぎないよう、短時間からお留守番に慣れてもらう

✓程よい距離感でそれぞれの時間を大切にする

【警戒心が強く繊細な子】

繊細な子はちょっとした変化に弱く、知らない人や知らない場所にとっても敏感です。とくに「引っ越し 」は大イベント!引っ越し業者が出入りしたり家具の配置が変わったり、家の匂いが変わっただけでも違和感を覚えてストレスに感じる子がいます。

✓外の騒音(工事の音や雷、花火のような大きな音など)でびっくりさせないように工夫する

✓刺激に慣れるため、時々生活リズムを変えてみる

✓散歩中に様々な刺激に触れてみる(人や他の犬との交流)

【活発な子】

活発な子は「雨で外に出られない・飼い主様となかなか遊べない」などの欲求が叶えられないことでストレスを感じやすいです。そんな時は家の中でも一人でも楽しめるようなおもちゃを取り入れたり、定期的に広いところで思う存分走り回れるような機会を作ってあげるといいかもしれません。

✓頭を使う遊びを取り入れてみる

✓犬の本能(噛む・追いかけるなど)を刺激するような遊びを取り入れる

ストレスサイン

ワンちゃんが見せるストレスサインにはいくつか段階や種類があります。

カーミングシグナル〈軽度〉

不安や緊張、葛藤などを感じた時に本能的にでる仕草

・目をそらす

・あくびをする

・耳を寝かせる

・尻尾が下がる

・足を舐める、舌なめずりをする(普段はしない子)

・体を小さく震わせる(寒いわけでは無いのに)

・顔や体を背ける

問題行動〈中度〉

明らかに普段とは違う行動がみられたらかなりのストレスを感じていると思われます。

・歯を出して威嚇、噛みつく

・吠える

・逃げる、隠れる

・破壊行動など

・激しい息遣い

体調不良〈重度〉

重度のストレス状態になると体調不良や精神的な疾患が現れます。下記以外にもさまざまな症状がありますので異変を感じたらストレスでは?と考えてみてもいいかもしれません。

・無気力になる

・食欲低下

・胃腸障害(下痢・嘔吐)

・体を執拗に舐める

・脱毛

・肥満症(スキンシップや運動不足でイライラが溜まり食欲増進)

まとめ

いかがでしたか?わんちゃんの行動には些細なところにも気持ちのサインが隠れていることがあります。運動不足やスキンシップ不足、経験不足、環境の変化には気を使ってあげましょう!また、成犬期までに「社会化しつけ」ができていないと、様々なものに対して怖いと感じやすくなり、トラウマになってしまう事もあるので早い時期から病院やドッグラン、ドライブなどのお出かけに少しづつ慣れるよう経験をさせてあげると動じにくい子になりやすいかもしれません。元々ストレスを抱えやすく怖がりな子は心臓が弱いこともあるのでその子に合ったスピードとステップで試してみてくださいね!