うんちで健康チェック
みなさんは、愛犬が1日にうんちやおしっこを何回するのか、どんな色か、どのくらいの量か、どんな臭いかなどを把握していますか❓
うんちやおしっこは愛犬の健康チェックにとても大切になります。
愛犬の排出物は色や硬さなどは本当に健康的なものなのでしょうか❓
毎日愛犬だけのうんちやおしっこを見ているとそれが普通と思いがちですが、もしかしたら不健康の合図かもしれません❗️
【健康的なうんちの見分け方】
⒈コロコロ便 うさぎのうんちのように硬くてコロコロ | ||
⒉硬い便 バナナ状ではあるがカチカチ | ||
◯ ⒊やや硬い便 表面にひび割れのあるバナナ状 | ||
◎ ⒋普通便 表面が滑らかで柔らかさはあるバナナ状。 ティッシュで取った時に残らない硬さ | ||
◯ ⒌やや柔らかい便 柔らかい半分固 | ||
⒍泥状便 柔らかすぎてほとんど形のない状態 | ||
⒎水様便 固形物を含まない水状 |
⒈⒉⒊のような硬めのうんち
コロコロとしていて硬く、パサつきのあのが特徴です。
水分が足りていない、食事内容、腸内環境、ストレス、病気などが原因として考えられます。
・飲む水の量が少ない、尿として排出する量が多い
・食物繊維などのバランスがあっていない、食事量が合っていない
・水分代謝が悪く潤いが足りていない、睡眠不足や運動不足などにより体にストレスがかかり腸の動きが悪くなっている
・病気でたくさん水を飲み、沢山尿として排出されてしまいうんちの水分が足りなくなる
・腸の病気で便秘の可能性もある
⒋のような健康的なうんち
表面が滑らかで、ペットシートなどから取った時に手でつかんでも形が崩れず、シートにつかない程度の柔らかさが特徴です。
⒌⒍⒎のような柔らかめのうんち
フードがあっていない、アレルギー反応、ストレス、腸内環境、病気などが考えられます。
・急なフード変更によって起こる胃腸への刺激
・フードの食べ過ぎで消化しきれていない
・アレルギー反応や、薬の副作用
・細菌、ウイルス、内部寄生虫による感染症
・消化器疾患、膵炎、慢性腎不全、リンパ腫などの病気
半透明や透明などのゼリー状のものが軟便に混じっていた場合は、大腸粘膜が剥がれた可能性があります。
【うんちの色】
● 黄色 善玉菌が多い | |
● 黄土色 善玉菌がやや多い | |
● 茶色 善玉菌、悪玉菌のバランスが良い | |
● こげ茶 悪玉菌がやや多い | |
● 黒 悪玉菌が多い |
黄色
小腸で十分に消化吸収が行われなかった場合や、肝臓、胆嚢、膵臓の問題を起こしている可能性もあります。
病気の可能性以外にも最近食べた食べ物によって色が変わることもあります。
黄色のうんちは、炭水化物や野菜、乳酸菌を多く摂取した時にも起こる場合があります。
黒色
食道、胃、小腸などの肛門から遠い消化器官からの出血が原因の血便の可能性があります。
消化器官で出血が起こると、うんちとして排出されるまでに時間がかかり、その間に血液中のヘモグロビンに含まれる鉄が酸化する化学反応が起こることによってうんちが黒っぽくなります。
病気の可能性以外にも最近食べた食べのによって色が変わることもあります。
黒色のうんちは、肉類や鉄分を多く摂取した時にも起こる場合があります。
赤色(血便)
直腸や結腸などの肛門から近い場所からの出血が考えられます。
消化器官からの出血ではなく、肛門自体から出血していてそれがうんちにつくこともあります。
うんちの中に異物が混ざっている
うんちに白っぽい異物が混入している場合は、寄生虫の可能性があります。
寄生虫には、大きく分けて二種類あります。
外部寄生虫→犬の外部に寄生するタイプ(ノミ、マダニなど)
内部寄生虫→犬の内部に寄生するタイプ(回虫など)
うんちの中にいる寄生虫は内部寄生虫です。
回虫症
虫卵が腸内で子虫になった後体内移行しながら成長し、最終的に腸内に寄生するものと、体内には移行せずに腸内で成長しそのまま寄生するものがある。
経口感染、母犬から子犬へ胎盤感染をし母乳を等して感染することもある。
成虫の大きさはオスで4〜10cm、メスで5〜18cm。
鉤虫症
鉤のような小さな歯で腸内粘膜に食い込み、血液を吸う。
貧血、下痢、食欲不振などの症状が起こり、重症の場合は死に至る危険性がある。
皮膚から進入する経皮感染、経口感染、胎盤感染などがある。
鞭虫症
体が半分太く、半分細くなっており鞭のような形をしているので鞭虫症と呼ばれています。
鞭虫の卵は高温と乾燥に弱いが、抗体力が強く、土の中で5年以上生存することも可能。
感染した場合は、汚染部分の土を高温で焼き、消毒したり土自体を入れ替える必要がある。
条虫症(瓜実条虫症)
瓜のような形をした体節が100個以上連なり、体調約50cmほどの紐状の寄生虫。
虫卵が入った1cm程度の体節が感染動物の便とともに排出され、それをノミ類の幼虫が食べると、条虫はノミの体内で感染力のある幼虫へと成長する。
このようなノミが犬に付き、犬が体を痒がる時に謝って噛み潰してしまい経口的に感染する。
コクシジウム症
コクシジウムという原虫が、腸内に寄生する。
コクシジウムの卵のようなもの(オーシスト)を経口的に摂取することで感染する。
ジアルジア症
ジアルジアという原虫が腸内に寄生。
便や水、食品などを通して経口的に感染する。
犬のみではなく、猫や多くの動物に発症する。人と動物との共通感染症の1つ。
トキソプラズマ症
トキソプラズマという原虫による寄生虫症。
これに汚染された猫の便、鶏や豚などのなま肉を通して感染する。
人にも感染する可能性がある。
犬糸状虫症(フィラリア症)
フィラリアはオスで体長12〜18cm、メスで25〜30cmほどある。
糸のように細長い形をした虫。
すでにフィラリアに感染した犬を蚊が吸血し、血液中のフィラリアの幼虫を血液と一緒に吸い込むことによりフィラリアの幼虫は蚊の体内で成長していく。
次にその蚊が別の犬を吸血した時に傷口からフィラリアの幼虫が進入。
数回の脱皮を繰り返しながら、感染から3〜4ヶ月後には最終的に心臓の右心に寄生する。
成虫になるには、さらに3〜4ヶ月が必要で、血液中にミクロフィラリアが現れるようになるまでには感染から5〜7ヶ月の時間がかかる。ミクロフィラリアの寿命はやく2年、フィラリアの成虫の寿命は5〜6年とされています。
バベシア症
マダニが犬に吸血した時に、バベシア原虫が体内に入り込むことによって赤血球に寄生する。
バベシア原虫が赤血球を破壊し続けるため貧血などの症状が発生する。
寄生虫を追い出すには❓
獣医師に相談し、寄生虫の種類にあった駆虫薬を投薬しましょう。
内部寄生虫は、駆虫薬を飲ませることで体内から駆除することが可能です。
駆虫薬にも様々な種類があり、それぞれ駆除できる虫の種類も違います。
獣医師と相談しその子にあった適切な駆虫やうを処方してもらってください。
まとめ
毎日のうんちを確認せず何気なく捨てていませんか❓
うんちは腸内からのお便りです。
うんちの健康状態から見えてくる愛犬のSOSにいち早く気がついてあげられるように心がけてチェックしてあげましょう❗️