不安分離症

ブログ中川本店

不安分離症

愛犬と日々を過ごしていて

愛犬がずっと付いて離れない お出掛けすると凄く寂しそうにする

ということはありませんか??
一見すると

飼い主が大好き  ずっと一緒にいたい

と見えるかもしれませんが、もしかすると犬の不安分離症の症状かもしれません。

不安分離症とは

飼い主が少しでも離れると大きな不安や恐怖を極度に感じてしまう精神的な心の病気です。

不安分離症の症状

何気なく見ている愛犬の普段の行動がもしかしたら不安分離症のサインかもしれません。

大きく分けて次の5つが見分けるポイントになります。

ずっと追いかけてくる

家の中で一緒に過ごしていて、トイレ・お風呂場・ベランダなど何処に行くにも後ろをついて回る行動や買い物などから帰宅した時にいつまで経っても過度に喜んだりする場合は疑いましょう。

姿が見えないと吠える・鳴く

吠えたり鳴いたりする行動は犬にとって典型的な行動です。
しかし、家の中に居るのにもかかわらず、トイレ・お風呂や違う部屋にいて姿が見えない時に吠え続ける・鳴き続ける場合は疑いましょう。

問題行動を頻発する

飼い主がお出掛けなので家からいなくなった際に
不安・恐怖から自分の気持ちを落ち着かせようとゴミを漁ったり、ドアを引っ掻いたり、物を壊したりと家を荒らす行為がずっと続くようなら疑いましょう。

トイレを正しい場所でできない

しつけの問題行動だと思われがちですが、
飼い主がいないとパニックを起こし普段できることが出来なくなります。恐怖に勝てずオシッコを漏らしてしまいます。
飼い主がいる時にはしっかりとトイレが出来る場合は疑いましょう。

自傷行為をする

体のどこか一部を執着的に舐め続けたり・噛んでしまう行為がある場合は疑いましょう。
→酷くなると、脱毛赤み・荒れを伴う皮膚炎症が起きてしまう

不安分離症が起こる原因

飼い主が出かけたら戻ったこない”  ”留守番中に何か怖い事が起こる

という心情が大きくなり発症するものです。
そして、必ずしも発症する原因があったはずです。

生育環境による原因

  • 子犬の時に長時間のお留守番経験がある
  • 昔の飼い主に飼育破棄された経験がある
  • 保護施設で育ち、お世話をする人が常に同じではなかった

恐怖経験による原因

  • お留守番中に大きな地震・雷、工事中の大きな音で恐怖を感じた事がある
  • 数日間の空腹や一人ぼっちになった恐怖経験

生活環境の変化による原因

  • 引越しなどで住む家が変わった
  • ペットホテルや知らない場所での長期間のお泊まり
  • 家族が増えたり、減ったりした身の回りの変化

老化による原因

  • 目・耳が見えなくなったことによる恐怖
  • 認知症

病気や気質による原因

  • 甲状腺機能低下症
  • 副腎皮質機能亢進症
  • 神経疾患
  • 脳腫瘍
  • 胎児の時に母体に過度のストレスがかかった

様々な原因があるのでこれといった決定的なものはありませんが愛犬の性格と生活環境を見比べ原因を探しましょう。
原因を見つけることで改善方法が見つかるかもしれません。

不安分離症の改善策

犬にとって常に不安や恐怖を感じることは大きなストレスになります。
人と同じようにストレスが多いと活気の低下・イライラ・不安などの症状
食欲低下・便秘・下痢・不眠などの症状が出てきます。

また過度のストレスが原因でになるケースもあります。
ストレスにより自律神経が乱れ自然治癒力の低下に繋がります。

精神的な心の病気=治らない  なんてことはありません

今の生活環境や習慣の中にある不安・恐怖を徐々に変えていければ改善は必ずしも出来るはずです。

改善法

しつけでの改善

・短時間のお留守番をする。数十秒〜1分からはじめ徐々に時間を延ばしていき一人に慣れさせる。
 →大人しくできた時にはしっかり褒めてあげましょう。吠えてしまう時は叱らず鳴きやむまで無視を続けましょう。

・出かける際に愛犬の好きなオモチャテレビ飼い主の匂いがついた衣類や毛布を置いていく。
 →一人遊びが苦手な子やテレビが嫌いな子もいるので愛犬が特に好きなものをおいてあげましょう。

・出かける際には気付かれないように1時間前から準備をし声をかけずに出かける。
 →愛犬が興奮している時は落ち着いてから出かけましょう。また遊びで疲れさせてから出かけるのも有効です。

・留守中の問題行動は叱らない。
 →犬は約8秒で起こした物事を忘れてしまうため、何に対して怒られているのか分からず恐怖しか感じません。

・愛犬との上下関係・信頼関係をしっかりと築き上げること。
 →一緒の布団で寝ないようにしましょう。愛犬専用のベットやスペースを作ってあげましょう。

いくつかの改善法を紹介しましたが、しつけと同じ様に一度で全てが治るわけではありません。
根気良く、少しずつ改善させていきましょう。
また愛犬の性格や生活環境によっても改善法は細かく分かれてくるので、ドッグトレーナーさんや専門知識を持った方々に相談してみましょう。

薬での改善

不安分離症の症状が酷い場合は動物病院で薬の処方もあります。
ですが、根本的な解決にはならないので、同時にしつけでの改善法もおこなっていく必要があります。

奇跡の周波数 528Hz

最近では犬や猫にとってリラックス効果が認められ、不安分離症の子にも効果があるとされている音楽が存在します。

奇跡の周波数 幸せの周波数 愛の周波数

と言われている528Hzの音楽・ヒーリングミュージックです。

室内を犬にとっての適温25〜28℃に設定します。
オーディオなどで少し大きめの音で聴かせることにより、心拍数・呼吸数の低下などリラックス効果があります。
またストレスの軽減により自然治癒力もあがる効果があります。
勿論私たち人にも効果があるので、毎日の睡眠時にながしておくのも良いと思います。

528Hzの音楽はどういったものがあるのでしょうか

CDや音楽動画サイトにもヒーリングミュージックとして沢山あります。
有名なものだとショパンシューベルトの楽曲、ジブリ音楽の「もののけ姫」「君をのせて」などが528Hzと言われています。

最後に

不安分離症は気づきにくいものです。日々の生活、愛犬の性格を見極める事が大切になっていきます。

愛犬にとってのストレス・不安・恐怖を
取り除いってあげましょう!!