歯磨き習慣

ブログ中川本店

愛犬の歯磨きケア

私たち人間が当たり前のように毎日する歯磨きですが
犬・猫にとっても毎日の歯磨きは大切なものになります。

昔と違い現在ではペットの飼い方・飼い主さんの意識が高まり、普段の生活から歯磨きケアをしっかりとしている方も沢山います。

飼い主さんの中には大切な事と分かってはいるが

上手く出来ない。嫌がる。習慣付いてない。

など様々な悩みがあると思います。
そこで、歯のケアの大切さ・歯磨き方法・効果などみていきましょう。

進行すると怖い歯の病気

犬の口内環境はアルカリ性なので雑菌が繁殖しやすく、歯石が形成が進みやすいため、歯石・歯垢は2〜3日でついていきます。

ケアをせず放置すると歯についた歯石・歯垢が何層にも重なり溜まり溜まったバイ菌が恐ろしい歯周病を発症させます。

歯周炎

➡︎歯肉に赤みが見られ歯肉が腫れている。顎骨の破壊なし。口臭がではじめる。

軽度歯周炎

➡︎歯周ポケットができる。歯が動揺しはじめ、歯肉の炎症と後退がはじまる。顎骨が壊れはじめる。
ご飯を食べる時に痛みがあり、吠える・イライラするといった行動が出てくる。

重度歯周炎

➡︎深い歯周ポケットができる。歯が動揺し、歯肉の炎症と後退が進む。歯石の上に更に歯垢がたまる。激しい顎骨の崩壊。

重度歯周炎の症状として、顎の骨が溶け、歯が抜けさらには目下・頬・鼻の皮膚に穴が開いてしまいます。
歯周炎の他にも、歯垢・歯石のバイ菌が毛細血管を通り、内臓や骨髄などに侵入し命にかかわる感染症をも引き起こします。

歯石・歯垢のつきやすいフード・特徴

フード

ドライフードよりも水分が多いウェットフードや半生タイプ・缶詰のような水分量粘り気が多いフードの方が歯石・歯垢がつきやすくなります。
また、よく噛んで食べる子もつきやすいです。

特徴

口元が長く小さな歯が詰まっている犬種(プードル・マルチーズ・チワワ・ダックスなど)はつきやすくなります。
反対に鼻が短い犬種(シーズー・パグなど)や中型・大型犬は比較的につきにくくなります。
唾液の成分には雑菌の繁殖を抑え口内を洗浄する効果があり、唾液量が多い子はつきにくくなります。

お家の子でチェックしてみましょう!!

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口内の衛生状態良好もう少し改善が必要
破折歯の有無無しあり
歯並び正常わずかに異常あり異常あり
唾液さらさらねばねば
残存乳歯の数なし1本2本以上
歯茎の色ピンク赤黒

歯周病リスク⬇︎

歯磨習慣ありなし
0〜2なりにくい少しなりやすい
3〜5少しなりやすいなりやすい
6以上なりやすいなりやすい

点数が高ければ高いほど、歯周病のリスクが上がります。
今の点数よりリスクが上がらないよう毎日の歯磨きケアをしっかりとしていきましょう。

歯磨きケアの種類

歯磨きの方法は歯磨き成分の入ったシートジェル、食べることのできるガムなど様々なものがあります。

全てにおいて毎日の習慣が大事ですが
それぞれにメリット・デメリットがあるので、生活環境やその子に合う方法を見つけましょう。

歯磨きジェル・粉・シート

歯磨き成分を含んだジェルや粉で直接歯を磨くもの

 メリット 

直接歯に触るので歯磨き効果が高い
歯磨きの時に口内環境も同時にチェックでき

デメリット

口元や中を触られ慣れていないと出来ない
一度の歯磨きでは歯石・歯垢は取れない

火山岩が凝固してできた鉱物で吸着機能イオン交換機能があるゼオライト成分が使われているものを使うとより効果が期待されます。

歯磨きガム

食用の骨や硬めのおやつで噛むことさで歯磨き効果が得られるもの

メリット

手軽に与えることができ、喜んで食べてくれる
普段からよく噛んで食べる子には向いている

デメリット

普段からよく丸呑みしてしまう子には意味がない
カロリーが高いため太りやすい

犬の口から2〜3センチほど大きいもので、愛犬の歯の大きさに合わせた硬さを選びましょう。
また目の届く範囲で与え、天然素材・無添加のものを必ず選びましょう。

デンタルおもちゃ

ロープやゴツゴツとしたおもちゃで噛みながら遊ぶことで歯磨き効果が得られるもの

メリット

楽しく遊びながら歯磨きをさせる事ができる
多くの種類が存在する

デメリット

おもちゃに興味がない子には意味がない
噛む場所により歯磨きの効果に差が出てくる

歯磨きガムと同様に犬の口よりも大きいもので、愛犬の歯の大きさに合わせたものを選びましょう。
また目の届く範囲で与えましょう。誤飲してしまうと下痢嘔吐など、最悪の場合、に関わる可能性もあります。
天然素材で万が一飲み込んでしまっても大丈夫なものを必ず選びましょう。

犬用歯ブラシ

一般的な人用歯ブラシの形のものや指サックに歯ブラシが付いたもので、歯を磨くもの

メリット

ブラシで磨くことによって歯磨き効果が高い
しっかりと細かいところまで磨く事ができる

デメリット

歯茎が傷つきやすい為、力加減が難しい
歯ブラシに慣れていて、ジッと出来る子しかできない

愛犬にあったサイズを選びましょう。
小型犬には先が丸くブラシ部分が柔らかいもの
中型犬・大型犬には人用の歯ブラシに似たものでブラシ部分が柔らかいものを選びましょう。
ブラシ部分は上唇をめくった際に歯・歯茎に無理なく触れられるサイズが良いとされています。

病院での歯石取り

治療として歯石・歯垢の除去をする

メリット

一度に歯石・歯垢が綺麗になる
グラついていた歯は抜いてしまう為
痛みや臭いが無くなる

デメリット

全身麻酔をする為
年齢や病気・犬種によって高リスクになる
金額が高い
一度で綺麗になるが、手術後はより
歯石・歯垢が付きやすくなる

歯磨きトレーニング

歯ブラシやジェル・シートで直接磨いてあげることが一番効果的です。
しかし、歯磨きをするうえで

上手くできない・嫌がる・逃げてしまう・習慣づいていない

などの様々な悩みがあると思います。

歯磨きは子犬の幼い頃から毎日の習慣にし、トレーニングを行うことで歯磨きを喜んでさせてくれるようになります。
トレーニングは家族の協力・毎日の習慣がとても大切になります。

愛犬が乳歯のときからトレーンングで子犬の頃から口の中を触られることが普通になるよう毎日触り、褒めてあげる。

   ⬇︎

口の中が触れる様になったら、唇をめくり奥歯の方まで見られることに慣れさせる。

毎日ご飯を食べ終わった後に行うとより効果的です。

毎日の継続は難しいかもしれませんが
年齢を重ねてもピカピカの白い歯でいてくれる様
頑張ってみて下さい!!!