愛犬の健康な歩みのために

こんにちは!名古屋のトイプードルカットならおまかせのトリミングサロン犬の美容室いちごです。
「愛犬がいつまでも元気に歩けるようにしてあげたい」そう願う飼い主さんは多いと思います。実は、犬の関節や骨の健康はシニア期だけでなく、若いうちから意識してケアしてあげることがとても大切です。
関節に負担がかかる生活環境や、知らずにやってしまいがちな習慣が将来的なトラブルの原因になることもあります。こちらの記事では関節に優しい食事やサプリメントの選び方、日常生活での注意点、気をつけたい犬種の特徴まで幅広くご紹介していきます。
「まだ元気だから大丈夫」と思わずに今からできることを一緒に考えていきましょう。
関節ケアっていつから?
関節のトラブルは目に見えてガクッとくるのではなく、ジワジワ進行するのが特徴です。気づいたときには軟骨がすり減っていたり炎症が起きていたりすることもあります。「まだ若いから大丈夫」ではなく、「若いうちだからこそ予防できる」という意識で向き合うことが大切です。
また、犬の1歳は人間でいえば16-18歳くらいで5歳を過ぎれば立派な中年期に突入します。早めのケアで加齢による関節の負担を減らすことができるでしょう。
関節ケアは⁽「困ってから」ではなく、「困らないため」に若いうちからのひと工夫を意識しましょう。そのひと工夫がシニア期の快適な生活を支えてくれます。早ければ早いほどいいですが、関節のトラブルはその子の運動量や犬種によっても差がありますので、そのあたりのケア方法もお話ししますのでそちらを見ながら決めていくといいでしょう。
犬種別の関節に気をつけたい子たち
【小型犬(チワワ・ダックスetc…)】
小型犬は体重は軽いけど骨格や関節が小さいので関節に負担がかかりやすいと言われています。
ダックス→長い胴体と短い足の体系が特徴的で、特に椎間板ヘルニア(背骨の椎間板が逸脱して神経を圧迫することで痛みやしびれ、運動障害を引き起こす状態)が起こりやすいです。ジャンプや急な動きが原因で背骨に負担がかかるので無理な運動はなるべく避けるようにしましょう。
チワワ→小さな体に対して関節が弱いことが多く、特に膝の膝蓋骨脱臼(膝のお皿が正常な位置からずれてしまっている状態)に気をつけたいです犬種です。フローリングで滑ったりジャンプで負担をかけないよう見てあげましょう。
【大型犬(ゴールデンレトリーバー・ラブラドールレトリーバーetc…】
活発で運動大好きな大型犬は体重が増えると関節に負担がかかりやすい犬種です。特に股関節形成不全(股関節のかみ合わせが悪く関節が不安定な状態)や膝蓋骨脱臼などに注意が必要です。体重管理と適度な運動を意識したケアが大切になります。
【その他にも…】
長い胴体と短い足のコーギーちゃんや、がっしりとした筋肉質な体に短い足のフレンチブルドッグちゃん、パグなどの短頭種も呼吸に負担がかかりやすく激しい運動が苦手な子も多いので筋力が落ちてしまい関節を支えきれなくなってくるという悪循環も起きることがあります。生まれつき関節や骨格に弱さを持っている子もいるので、病院に行く機会があれば定期的に獣医師による膝や背骨などの触診を受けることもお勧めです。
フード&サプリによるサポート
愛犬の関節を守るためには毎日の食事やサプリメントに気を配るという方法もあります。関節をサポートするために必要な成分についていくつかご紹介します。
【グルコサミン】
軟骨の材料となるアミノ糖の一種。関節の弾力性や滑らかさを保つのに大切!
→軟骨の摩耗を防ぎ、関節の動きをスムーズにしてくれる。
【コンドロイチン】
グルコサミンとセットで語られることが多い成分。水分保持力が高く、軟骨の弾力性をサポート!
→軟骨の分解を抑えつつ、修復を助けてくれる。
【MSM(メチルスルフォニルメタン)】
自然界にも存在する成分で天然由来の有機硫黄化合物。炎症を抑える作用があり、関節の痛みを和らげてくれる。
→グルコサミンやコンドロイチンとの相性もばっちり!
【ヒアルロン酸】
関節液の主成分。関節内のクッション役になって摩擦を減らしてくれる!
→関節の滑らかな動きをサポート
【オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)】
サーモンオイルやフィッシュオイルに多く含まれる。抗酸化作用が強くて関節のはれや痛みを緩和してくれる。
→アレルギーや皮膚にもいいから一石二鳥!
【ビタミンE・C】
抗酸化作用があり、関節の老化予防に効果的。
→関節の周りの細胞が酸化ストレスで傷つかないように守ってくれる。
【緑イ貝(ミドリイガイ・モエギイガイ)】
ニュージーランド産の貝で、グルコサミンやオメガ3がたっぷり!
→天然由来のサプリ素材として人気が高い
おうちの関節対策
【フローリングは滑りやすい】
フローリングやタイルの床はワンちゃんにとって滑りやすくて関節に負担がかかりやすい!特に小型犬やシニア犬は足元が不安定だと関節に余計な負担をかけちゃうので注意が必要です。また、急に走り出して滑ったりすると膝や腰を痛めてしまう事もあります。
対策→カーペットやラグを敷いてあげる、滑り止めのマットを置く、肉球にかかった足裏の毛をしっかりカットして肉球による滑り止め効果をきちんと発揮させてあげる。
【ジャンプによる負担】
ワンちゃんは嬉しいときに高く高く飛び跳ねたり、高いところに飛び乗ろうとすることがあります。とっても可愛らしい風景ですがジャンプが多すぎると関節に大きな負担がかかることも。特に、床に着地する時の衝撃が関節にダメージを与えるから、高いところから飛ばせないように気をつけましょう。
対策→ステップやスロープの設置・ジャンプを禁止する習慣
【注意する動きや体勢】
ワンちゃんは無意識に体制を変えることも多いので日常生活で不自然な動きや過度のストレッチを避けるようにするのもいいでしょう。特に長時間の同じ体制や急な身体のひねりなども関節にストレスをかけてしまうのでできるだけ避けるようにしてあげましょう。
まとめ
愛犬の関節を守るための様々な対策や知識についてご紹介しました。犬種別の違いをもとに行うケア、室内環境の改善(フローリング対策や無理なジャンプの回避など)そして、フードやサプリに含まれる成分にも注目していくことなど、どれも愛犬の関節健康維持にとても大切なポイントがいくつかありましたね。それらを生活に取り入れることで早期の予防と適切なケアが可能になり、シニア期にも安心して元気に過ごしてもらえる環境が整うかと思います。
皆様が大切な愛犬と共に、健康で快適な毎日を送られることを心より願っています!