ペットの健康診断の日

ブログ中川本店

10月13日は「ペットの健康診断の日」として登録されています。

10と13で獣医さんと読めるため
獣医師団体である「Team HOPE」が、ペットの健康を考えるきっかけになるよう登録しました。

獣医医療技術の進歩やフードの質向上、飼い主さんの意識の向上などにより
平均寿命が延びてきています。
しかし、それに伴って「健康寿命」が重要視されています。

健康で長生きするためには、食事・ストレス管理・疫病予防が重要です。

そのため健康診断での予防を推奨しています。
犬や猫は人の約4倍のスピードで歳を取っています。
なので0歳(約6か月)~年に1度、老犬になってくると半年に1度
健康診断を受けると数値の変化や病気の早期発見に繋がり安心です。

健康診断の内容

ペットの健康診断にはどのような検査があるか、確認してみましょう。
※動物病院によって行ってない検査もあります。

問診

日頃の様子を飼い主さんに聞いて診察します。
日々の日常生活や気になることは些細なことでも伝えるようにしましょう。
また写真や動画などを活用するのもいいでしょう。

視診

全身や歯の状態などを目で見て診察します。

触診

体に触れて便秘やしこり、骨格に異常がないかを診察します。

聴診

心臓やそれぞれの器官に雑音が生じていないかを診察します。

血液検査

採決をし、血の成分を分析します。
貧血や炎症、肝臓、腎臓の機能が正常かどうか、腫瘍の疑いはあるかどうか確認します。

尿検査

飼い主さんに尿を摂取してきてもらい検査します。
腎臓や膀胱の病気、糖尿病、ホルモン疾患の疑いがあるか確認します。

便検査

飼い主さんに便を摂取してきてもらい検査します。
寄生虫の有無や血便の有無、腸内環境を調べます。

レントゲン

目的の物質に照射し、体の内部に異常がないか検査します。
骨や内臓に異常がないか腎臓、膀胱が見つかることもあります。

超音波検査(エコー)

体の中に超音波を当て、臓器や組織内部を検査します。
機械を当てる箇所は、毛を短く刈ります。
心臓や胃腸などの臓器の形、大きさ、動き、血液の流れなどに異常がないか確認します。
レントゲンで見つけにくい腫瘍の発見にもつながります。

多くの人が健康診断として行うのは
”問診・視診・触診・聴診・血液検査”の5項目です。
それでも約4割程度しか受けていません。

”尿検査・便検査・レントゲン・超音波検査”に至っては
さらに少ない約2割ほどです。

また検査によっては食事を取らずに来院の場合もあります。

健康診断の頻度

犬の健康診断は飼い犬が老犬になってきてから。
と考えている飼い主さんは多くいます。

冒頭で説明した通り、犬は人の約4倍のスピードで時間が流れ歳をとっていきます。
愛犬の1歳の誕生日でも、人間の年齢で置き換えると4〜5歳になります。
わたしたちよりもずっと早く歳をとっていくので子犬の時期から健康診断を受けておくと
病気の早期発見にもなりますし、老犬になった時との数値の違いなどが目に見えて分かります。

0歳(6ヶ月)〜年に1回、7〜8歳になってきたら半年に1回
のペースで受けていくことが1番の理想です。

健康で長生きするためには食事・ストレス管理・病気の予防が重要です。
食事やストレスは自分で管理できたとしても
病気の予防は内臓などの数値や専門家の知識が無いと対策ができないことが多いです。
健康診断はそのための第一歩になります。

健康診断の費用

健康診断の重要性は分かったかと思いますが、もうひとつ重要ことがあります。

それは費用です。年に1回行うとしたら、どれくらい費用が必要かも大切になってきます。

動物病院や検査の内容によって異なりますが
¥5,000〜¥30,000くらいが目安になります。
若い頃は、簡単な検査だけで費用を抑えるのも一つの方法です。
それぞれのご家庭で相談しましょう。

最後に

大切な家族の健康を守るためにできる限り予防と対策をしましょう。