犬の鳴き声での感情の違い

ブログ中川本店

犬は言葉を話せません。そのかわり鳴くことや行動・表情の違いで感情を表現します。
様々な鳴き声の違いと感情の違いを知って今よりももっと愛犬と仲良くなりましょう!!

「キュンキュン」「クンクン」の意味は・・・

子犬のように高く悲しげな声が聞こえてきた時は飼い主に「甘えたい」時や飼い主が側にいなくて「不安で寂しい」時に出す声です。

鳴き方が同じ「甘えたい」感情と「不安で寂しい」感情はどうやって見分ければいいのか・・・
声+愛犬の行動・表情も一緒に合わせて感情を読み取っていきましょう!!

甘えたい」感情の時

  1. 目を合わせて真っ直ぐ見つめてくる
  2. オモチャ・おやつなど今すぐに欲しいものを見つめたり、体に押し付けてくる
  3. 顔や手を舐めてくる
  4. 前足で飼い主を引っ掻いたり、鼻を押し付けたり、体当たりしてくる
  5. 尻尾を振っている
  6. 後ろ足だけで立ち上がっている

不安で寂しい」感情の時

  1. わざと目を逸らしたり、後ずさる
  2. 自分の鼻を舐めたり、口をぎゅっと閉じる
  3. 耳を伏せている
  4. 飼い主に寄りかかったり、安全な場所に身を隠す
  5. 体が震え、強張っている
  6. 脱走目的で暴走する

甘えの要求も悲しさの不安も取り除いてあげることが大切になってきますが
全てを愛犬の思い通りにしてしまうと、むやみに鳴くようになったりしてしまいます。

例えば、おやつが欲しくて甘えるように「キュンキュン」鳴いているのが可愛くてついついおやつをあげてしまうと、また次の時におやつが出てくるまで鳴き続けるようになります。
我が儘にならないためにもしつけの一環として、要求吠えに対しての無視も必要です。
また、不安の要素も取り除いていくことも大切ですが、嫌なことや苦手なことにも慣れてもらうために適度なトレーニングもしていきましょう。

「ワンワン」「キャンキャン」の意味は・・・

何かを「警戒している」時や「遊んで興奮している」時に出す声です。

先ほどと同様に声+愛犬の行動・表情も一緒に合わせて感情を読み取っていきましょう!!

警戒している」時

連続して低く大きな声で吠えている時や低い体制で唸るように吠えている時。
人や他の犬、物に対して吠えている時。

人や他の犬が近付いただけ・見ただけで吠えている時は縄張りから自分や家族を守ろうと吠えています。
吠えることが習慣になってしまうと、近所の騒音トラブルに発展してしまう可能性があります。

さらに「グルルルル」と低い声を出し歯を剥き出しにしたり、毛を逆立てたりし始めた場合は周りに攻撃する一歩手前なので無闇に近付いたり、顔の前に手や顔を持って行かないようにしましょう。

遊んで興奮している」時

おもちゃや好きな物で遊んでいる時や自分にとって何か楽しい事が起こっている場合。
尻尾をブンブンと振っていたり、体をくねらせたり、目をキラキラさせます。

しかし、あまりにも興奮しすぎると制御しきれなくなったり、おもちゃ以外の物や人などに向かって行ってしまうので注意しましょう。

「クォーン」「ワォーン」の意味は・・・

一般的に遠吠えと呼ばれていて、鼻をあげながら喉を伸ばし、長く吠えている時は「寂しさ」を感じたり、飼い主や仲間を「呼んでいる」時に出す声です。

お留守番中などか家の中に誰もいない状況や別の犬が遠吠えをしているとその声に反応して吠えることもあります。
また犬の声と周波数が近い救急車やパトカーなどのサイレンに反応し吠えることもあります。

しかし、遠吠えは遠くの仲間を呼ぶために使われていた鳴き方なので、深夜や早朝に吠え鳴きやまない状況が続くと苦情・トラブルの原因になる可能性が高いです。
愛犬が何に対して寂しがっているのか、呼んでいるのか気付いてあげて不安要素を取り除いてあげることで改善することもあります。

「キャン」「キャイン」の意味は・・・

突然、甲高い声で勢いよく鳴いたり、鳴き続けている時は
痛み・恐怖」を感じている時や「パニック」を起こしている状態です。

鳴き声が同じでも、鳴き方が長かったり、何日も継続している場合、鳴いている状況によっては、大きな怪我や病気の可能性があるので注意深く観察する必要があります。

  1. 多頭飼や他の犬と遊んでいる時 

    他の犬と遊んでいる時にこの鳴き声がしたら、それは降参の合図です。
    最初は戯れ合っているだったが、いつの間にか喧嘩に発展している場合もあります。
    そして負けを認め、「やめて」の意味を込め鳴いています。
  2. その場から動かずに鳴き続けている

    その場で足を上げている場合はその足を怪我している、
    また隙間に挟まって動けない、体に何か刺さっている可能性があります。
    自分に起きている状況を飼い主に「助けて欲しい」と伝えています。

    このような状況の時は愛犬の周りをよく観察し何か異変がないか確認しましょう。
    また、愛犬の身体に触れたときに異常や痛がる様子がないか、しっかりと確認しましょう。
  3. 何日も継続し鳴き続けている

    椎間板ヘルニアなどの体の中の痛み、持病も抱えている犬は定期的に痛みが来る場合があります。
    ぐったりしていたり、動きたがらない、普段との違和感がある場合はすぐにかかりつけの動物病院さんに診てもらいましょう。
  4. 何日も継続し鳴き続けている(老犬の場合

    老犬の場合、認知症がはじまっている場合もこのように鳴き続けたります。
    認知症による吠えが一日中、さらに毎日続くと、飼い主も愛犬も寝不足になり最悪の場合ノイローゼになる可能性もあります。

    なので、寝床の環境を良くしてあげたり、昼間や日の出ている時間帯に身体を少しでも動かしてあげたりすることで、脳が覚醒され睡眠の質が上がり夜しっかりと寝れるようにしてあげましょう。
    獣医師と相談し、睡眠導入剤も一つの手になります。

最後に

犬の鳴き声・鳴き方には様々な種類があります。
全てに意味があり仲間や飼い主に「何か」を伝えるサインになります。

甘え・威嚇・恐怖・不安・楽しさ・怒り・痛みなど様々な感情を声色を変えて必死に伝えています。
日々の愛犬とのコミュニケーションの中で、「なぜ」「どうして」が理解出来るように日々観察していき、

今よりももっともっと愛犬との絆を深めていきましょう!!