犬の認知症
こんにちは!名古屋のトイプードルカットならおまかせのトリミングサロン犬の美容室いちごです。
犬も人間と同様に、高齢化が進むにつれて認知症(認知機能不全症候群)を発症することがあります。愛犬が高齢になり、「性格や行動が変わった気がする」などのお悩みはありませんか?こういった高齢犬のお悩みの背景に認知症が隠れているケースも少なくありません。今回は犬の認知症についてお話します。
認知症が発症しやすい年齢
犬の認知症は10歳前後から徐々に現れ始めて、13歳~14歳頃に急増します。個体差もありますが小型犬よりも大型犬の方が平均寿命も短いため老化のスピードも早い傾向にあります。犬の認知症は、加齢によって脳の神経細胞がダメージを受けたり、機能が低下したりすることで記憶力や学習能力の低下、行動の変化などが現れる病気で、近年犬の平均寿命が延びたことによって高齢犬が増えており、認知症を発症する犬は決して珍しくありません。
認知症の症状
〈徘徊・旋回〉
目的もなくひたすらウロウロしたり、同じ場所をくるくる回ることがあります。
〈夜鳴き・昼夜逆転〉
昼間の睡眠時間が増えて、夜に起きている時間が長くなり夜鳴きをするようになります。
〈トイレの失敗〉
トイレの場所を忘れてしまったり、粗相が多くなっていき、だんだんと失禁や寝たきりになると垂れ流しになることもあります。
〈見当識障害〉
周囲の環境や自分の居場所(空間認識)が把握できなくなること。場所や方向、時間などの感覚が混乱する症状で犬の認知症においてよく見られる症状のひとつです。
例えば、住み慣れた家のなかやいつもの散歩コースで道に迷うような素振りをしたり、壁や家具の狭い隙間に入り動けなくなったり、ぼーっと一点を見つめて固まったりすることもあります。
〈性格が変わったように感じる〉
認知機能の低下など自分自身の変化から不安を感じ、急に怒りっぽくなったり、威嚇したりするなど攻撃的になることもあるので慎重なかかわり方が求められます。
〈社会的交流の変化〉
飼い主さんや他の動物に対する接し方や反応の低下など関わり方が変わってしまうという症状もあります。名前を呼んでも反応が鈍くなったり、飼い主さんが帰宅しても出迎えに来なくなったり、しっぽを振るなど喜びの表現が減ることもあります。何事にも無気力無関心になり撫でられることも嫌がるようになることもあります。逆に以前よりも過度に不安がって片時も離れようとしない分離不安になることもあります。
他の病気との見分けに注意
認知症の症状と思われる行動のなかには、認知症以外の別の病気が原因で引き起こしている可能性もあります。すべての行動を「もう年だから」「認知症だ」と飼い主さんが自己判断してしまうと別の病気を見逃してしまうこともあるので注意が必要です。
・視覚聴覚の障害:白内障などの目の病気や難聴などで周囲の状況がわからなくなり、徘徊や物にぶつかったり、呼んでも反応しなかったりすることがあります。
・脳腫瘍や神経疾患:認知機能に影響を及ぼすケースもあります。
・関節炎や骨の痛み:強い痛みによって動きたがらなかったり、触られるのを嫌がったり、攻撃的になる場合もあります。
・クッシング症候群:ホルモンの過剰分泌により、落ち着きがなくなったり、多飲多尿(トイレの失敗につながる)などの症状がみられる。
認知症の予防、症状を緩和させるためにできる
・散歩に行き、刺激を与える
人間と同じように、毎日が単調だと認知症になりやすいと言われています。散歩を習慣づけ、たまにコースを変えていつもと違う景色や匂いに触れさせたり、ドッグランやドッグカフェに行き他の犬と交流することもいい刺激になるでしょう。
・日光浴させる
体内時計が乱れると昼夜逆転が起こりやすくなります。適度な日光浴が体内時計の改善や気分転換に効果があるとされています。
・積極的に遊ばせる
動けるうちは散歩やボール遊びなどでしっかり筋肉を動かす時間を確保しましょう。筋力が低下し寝たきりになると認知症が進行しやすくなります。また、「おすわり」や「おて」などのコマンドを復習したり、知育玩具を使って頭を使いながら遊ばせたりすることも、脳にとって良いトレーニングになります。飼い主さんとの積極的なスキンシップや声掛けも犬にとって大切な刺激になります。
おわりに
犬の認知症は、高齢期を迎えればどの犬にも起こりうることです。夜鳴きや性格の変化などに飼い主さんは深く悩まれることもあると思います。早めに気づいて適切なケアや環境の見直しによって、愛犬と飼い主さんの双方が快適に暮らせることが、認知症の予防や症状の緩和にも繋がります。「年のせい」と決めつけず愛犬の小さな変化にも気づいて対応してあげましょう。