犬の車酔い

こんにちは！名古屋のトイプードルカットならおまかせのトリミングサロン犬の美容室いちごです。

近年では、お出かけする時は必ず愛犬も一緒にという飼い主さんが増え、愛犬を車に乗せてお出かけする方も増えました。ただ、実は犬も人間と一緒で車酔いすることがあります。今回は、車酔いする原因や対処法などをご紹介します。

犬が車酔いする主な原因

車の揺れや振動

犬も人間と同様に、耳の鼓膜の奥に内耳と呼ばれる場所があり、内耳には平衡感覚を司る三半規管と前庭があります。車の揺れや振動によってこの三半規管や前庭が刺激されると、平衡感覚や自律神経の乱れを引き起こし、それが車酔いに繋がると言われています。特にカーブの多い道や信号の多い市街地など、頻繫に速度が変化する環境だと、三半規管が敏感に反応して、脳が混乱することで吐き気やめまいを引き起こし酔いやすくなります。

車への恐怖や不安

車に乗り慣れていない犬にとって、車内は普段とは異なる落ち着かない場所です。環境の変化に強いストレスを感じてしまう犬の場合、ストレスが原因で車酔いを引き起こしてしまう場合があります。
また、過去に車に乗って怖い思いをした経験があったり、車に乗るたびに動物病院に行っていたりなど
「車＝嫌な場所」というネガティブな記憶のある犬は、乗車するだけでストレスを感じてしまい緊張から車酔いを引き起こしやすくなります。車のドアを開けたり、乗せようとすると尻尾を下げたり震えだす様子が見られたらストレスが原因かもしれません。

車内の匂い

人間の何倍も嗅覚が優れている犬にとって、車内の独特なニオイやガソリンのニオイ、芳香剤や消臭剤のニオイは犬にとって、強い刺激となり気分が悪くなってしまうことがあります。

車酔いの症状

初期症状
・頻繫にあくびをする
・落ち着きがなく動き回る
・鳴いたり吠えたりする

軽度の症状
・よだれが多くなる
・鼻水が出る
・体が震える
・呼吸が荒くなる

重度の症状
・嘔吐をする
・下痢をする
・ぐったりする

重度の症状が出る前に、よだれが出るなど軽度の症状が出ているケースが多いです。愛犬が本格的に車酔いをしてしまう前に、飼い主さんはできるだけ早い段階で体調の変化に気づいて休憩をとるなどの対処をしてあげましょう。

車酔いを防ぐためにできること

〈外出前の対策〉

・空腹、満腹状態で車に乗せない
人と同じように、満腹の状態だと吐き気をもよおしやすくなります。逆に空腹状態でも胃酸がでやすくなって気持ち悪くなるため、食事は出発の２～３時間前に済ませておくと良いでしょう。

・軽く散歩をさせておく
軽い散歩で適度に疲れさせるとリラックス効果が期待できます。ただ、暑い時期は熱中症に注意が必要です。

・酔い止めの薬を飲ませる
愛犬が車酔いするとわかっている場合は、動物病院で診察を受け、酔い止め薬をもらい乗車前に飲ませてあげるようにしましょう。

・車内のニオイをできるだけなくしておく
芳香剤などのニオイを放つアイテムを事前に撤去しておき、車内の空気を入れ替えておくと良いでしょう。

〈乗車中の対策〉

・車の揺れを最小限になるように心掛ける
車の揺れを最小限に抑えるために、いつも以上に安全運転を心掛けたり、アクセスやブレーキをゆっくり操作したり、カーブは十分に速度を落としましょう。また、座席で一番揺れを感じにくいのは運転席の後ろの席です。クレートは進行方向に向けて設置し、中に滑り止めのマットを引いてあげると安定感が増して良いでしょう。

・喚起する
状況が許すようであれば、窓を少し開けて喚起をすると良いでしょう。新鮮な空気が入るだけでもだいぶ気分が良くなることもあります。ただし、開けた窓から愛犬が顔を出したり、飛び出したりしないように細心の注意を払いながら行ってください。

・こまめに休憩をとる
乗車時間が長時間になる場合は、休憩をこまめにとって外に出してあげることは車酔いに非常に効果的です。ドッグランが併設されているサービスエリアや公園などに途中でよって遊んであげると良いでしょう。水分補給も忘れずにしてあげましょう。

・愛犬の様子をこまめにチェックする
愛犬の様子をこまめに確認し、よだれが出ていないか、呼吸が荒くないかなどの車酔いにの症状が出ていないかなどを気にしてあげましょう。症状が出ている場合は、一度車を停めて休憩時間を取りましょう。

まとめ

犬を車に乗せる際には車酔いのリスクがあります。できるだけ愛犬が車酔いをしないためにも、事前にできる対策や乗車中にできることもあるので対策してあげましょう。愛犬にとって車が嫌な場所にならないためにも、乗車中は愛犬の様子をこまめに確認してあげましょう。